Happy Day,Happy Time!

Happy Day, Happy Time!、略称hdht!。20年前にやっていた音楽Home Pageのブログ版。主に参加させてもらったDJの記録です。

11月のフィリアパーティ Vol.2レポート(前編)

気づくとだいぶ時間が経ってしまいました(ちょこちょこ書いていたのですが、年越してしまいました)。昨年に引き続き楽しかった「11月のフィリアパーティ Vol.2」にご来場いただいた皆様、ありがとうございます。オニオンズの20周年と小林しのさんの7”発売の素敵なお祝いができたと思います。簡単に昼・夜の様子を振り返ってみます。

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昼の部@恵比寿天窓.switch

昼の部は恵比寿天窓.switchにて。この箱、二階席がコの字型にステージを囲んでいて椅子もゴージャス。まさにお祝い会場として相応しい箱でした。物販も豪華です。この日発売の小林しのさんの7”やトートバックはもちろん、The Laundriesの7”にThree Berry Icecreamのベスト盤、もちろんThe Sweet OnionsのCDも。そして、なんといってもmilky pop.さんのカセットテープクッキー!!出演者のバンド・曲名で作ってくれているのです。”Happy Day, Happy Time!”も作ってくれました。(感動)サブレもパウンドケーキも大変美味しかったです。

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Three Berry Icecream

トップバッターはThree Berry Icecreamこと池水真由美さんから。先日、こちらも20周年記念ライブを行ったばかり。1曲目、ポコポコ音が出るやつ(?)なしで始まるレアな”Happy Day, Happy Time!”から。batayamのレーベルOUTPITから1998年にリリースされたカセットテープ収録。このblogの公式テーマソングです。ありがたや。この日の編成は桜井さんがベースを弾くという珍しい編成。同じ20周年のThe Sweet Onionsの曲(「カラーズ」)を披露するなどお祭りムードを一気に加速させてくれました。最後はピアノの弾き語りも!これは初めてみました。"Fine Day"泣けました。

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The Laundries

いきなり1曲目が「シナトラズ・ジョーク」、みんな大好きTrash Can Sinatras 1st epのB面「Who’s He」カバー曲。本家も認めた日本語でのカバー!初めてライブで聴いたのですが、木村さんのvo.と遠山さんのコーラスが重なるところが最高すぎました。続いて7"の曲「Forever Fruits」で泣きのメロディを奏で、TerryさんのMCも絶好調の中、小林しのさん登場。Split Flexiの曲「I Call Your Name」と「ドライブの日に」で華を添えました。The Laundriesのライブはバランスが本当に良い。リズム隊がしっかり支える中、遠山さんのギターが光り、木村さんのvoが爽やかに伸びる...。どこかが突出しているというよりは全体でThe Laundries。1/27にライブがあるようなのでそちらも要チェックです。

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小林しの

初っ端いきなり「赤い目のジル」からで、テンション上がります。メロディと日本語歌詞の乗り方も歌い上げ方も、それぞれのパートの盛り上がりポイントも全てパーフェクトな名曲。特に「赤い目を腫らして〜」のところが何十回聴いても最高。今回リリースされた7"「人魚の夜」は、元々The Melting Holidaysの佐々木さんが作った「Morning Star Lily」が原曲。この曲、磯貝佳江さんのMy CarmというZineに収録されていて原曲の英語版も素晴らしいです。佐々木さん自ら緻密なバックトラックを作り、小林しのさんが日本語歌詞をつけることで、原曲の印象そのままにダイレクトに切なさが伝わる曲になりました。昨年の「11月のフィリアパーティ」でお披露目されて、その時ポプリとして対バンした佐々木さんとの共同作業が1年後、フィジカルなモノとしてリリースされるというストーリーも素敵な話です。しかも7"というフォーマット。なかなかレコードを作るのもコストがかかる中、ジャケやオマケCD-R (これがまたHarmony Hatchのセルフカバーもあって素晴らしい!!)までこだわり尽くした内容。モノに注入された携わった人たちの熱量がすごく感じられる盤になっています。サブスク全盛の今、フィジカルとして作って流通させることが難しくなっていると感じていますが、この熱量はフィジカルな盤でこそ聴いて、感じてもらいたい。限定100枚、決して多くない枚数が聴きたいと思う皆さんの手に届くことを切に願います。

ライブの話からそれましたが、その「人魚の夜」では佐々木さんがコーラスで、「雨をひとさじ」で3BIの池水真由美さんがゲストで参加するなど豪華。最後は、Harmony Hatch時代の「星にゆく汽車」を小林しのさんのギターで弾いて終了。安定の高口さん率いるバックバンドと共に小林しのさんの歌が満喫できたステージでした。 

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The Sweet Onions

トリはThe Sweet Onions!祝、20周年! 1曲目の「Good Bye」のギターイントロ聴いたところから、オニオンズの世界に会場が包まれました。キラキラしたギターに、美しいメロディ、近藤さんの優しい歌。バンドセットを見るのはいつぞやのGPR以来だったかもしれない。今回、Fattsさんのギターはキレキレだったし、及川さんのコーラスワークも良かった!近藤さんはThe Bookmarcsとしても活躍していますが、どちらかと言うともっとギターポップ寄りで、The Bookmarcsを入り口で入ってきた人には新鮮に聴こえるるかもしれません(その逆で、オニオンズファンはThe Bookmarcsを聴くと新たな魅力を知ることになる)。

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「The Fancies Of A Poet」のイントロで突然現れた、この日のスペシャルゲスト。それはMaybelleの坂本和賀子さんでした。残念ながら多忙で橋本由香利さんは参加できませんでしたが、The Sweet Onionsをバックに久しぶりにその歌声が聴けて感無量。(涙)特に、"Heavenly Diary"を高口さんのピアノ弾き語りで歌った姿は凛としていて会場が聞き惚れました。グランドピアノがある会場で良かった。高口さんの伴奏も神がかかっていて、近藤さんがコーラスをすると言う豪華な編成。

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最後は2nd Albumの名曲「春の風 愛の影」。歌詞もメロディーも泣かせます。アンコールは「Fly Hgih」。感動的なフィナーレでした。オニオンズは近藤さんが言う、真の意味での20周年(1stアルバム発売から数えての20年である2024年)にもう一度、「シン・20周年」としてイベントを開催してもらいたいと思います。その時は観客として参加させてもらって特典CDが欲しい。。。

あっという間に昼の部は終わり、夜の部、After Partyへの続きます。

(後編に続く)