前回より続き。自分内木工工作熱が高まり、またカセットテープ棚を作りましたので備忘録。試作1号機の反省を踏まえて再設計。前回よりうまくできたと思いますが、もう1回作ったらさらにいいのが、、、(略)。
前回のまでのお話と反省点
5/20に公開したカセットテープ棚、試作1号機としてはまぁまぁで、今も使っています。作ってみるとわかる、こうしておけばよかった、、、が色々。
反省点として今回改善した点は以下になります。並べて使うため、見た目は前回と合わせてあります。スペースの関係で、20棚 x 5列で100本。見えないところは大きく違っています。
- 板を切ってくれる業者さんが優秀で公差が小さかったので、全体的に攻めたサイズに。
- 棚の間を20mmに保つのが接着だけでは難しかったため、20mm幅の「コマ」を差し込むやり方をとった。これは、rengeさん(@rengessk)が作成していた棚をヒントに。
- 棚板はキッチリサイズだとハマらないので2mm短く切って、余裕を持たせた。
- 前回同様、木工用ボンドのみ。はみ出した接着剤がムラになったので、ネットで調べマスキングテープ+濡れた雑巾ですぐ拭き取りを実施。
以上を踏まえて、試作2号機を作成しました。
組み立てる
基本は前回と同様。まずは外枠と裏板を組み立てる。横に5本見えている棒は、この上にコマを立てるためのガイド。5mm x 5mmの細い棒を予め付けておきます。この上に垂直にコマを立てていけばわざわざ定規で線を引いてそれを頼りにする必要もなくかなり便利。
「コマ」と呼んでいるのはこれ。檜材で20mm x 5mm x 45mmの小片。切り出すのが面倒。一応、全部にヤスリもかけました。棚間の20mm幅を保ち、前述のガイドの棒の上に接着していきます。
こんな感じで棚板を付けていきます。ガイドとなる棒の上にコマを垂直に立てて、棚板と接着。最初のうちは愚直に棚板を一段ずつ、積み上げていっていました。これが途方もなく時間がかかる。それでも、試作1号機よりは全然楽ですが。
そこで発明(?)した、ものぐさ工法が結構いけてました。まず、棚板と両脇のコマを全て先に接着します。棚板の間に、コマを仮で全て差し込んでおきます(接着はしない)。これが完成形。その状態で、仮で差し込んでいるコマを接着していきます。
コマの三面に以下のように木工用ボンドを付けます(長い方は半分にするのが良さげ)。指が汚いのは見なかったことにしてください。
こんな感じに横にして入れて、クルッと回転させてはめていきます。はめたあと、コマがガイドの棒の上で垂直になるように調整していきます。
このやり方でやると、おそらく、今回の100本規模の棚であれば1時間ちょっとあれば棚板が全てスッキリ固定できると思います。木工用ボンドが余計なところに着くので、すぐに濡れ雑巾で拭き取る。
全部のコマを固定した状態が以下になります。完璧に20mmの間隔で棚板がくっついているので、気持ちいいです。棚板は前回の反省を活かして、実際より2mm短くしているので、両端は余るのですが、逆にそのおかげで反らずにきれいにできました。
拡大するとこんな感じ。これを見てビール飲めるくらい、美しいです。
楽しい作業はここまで。ここから先は、ただただ面倒な作業。
前回と同様の色にするためにステインを塗ってヤスリかけてを繰り返したあと、ニス塗り。今回は、棚板も全てニスを塗りました。カセットテープを長期間放置するとプラスチックとニスがくっ付いてしまわないか?がやや心配ですが、それも含めて試作です。経過を見ます。
途中で、縦棒を付けます。端の2本は、棚板の端っこを隠す目的もあります。カセットテープと、この縦棒がツライチになるところはこだわりどころ。
棚板まで含めて全部塗るので結構大変。やる気の問題で時間がかかりましたが、完成!前回よりかなり美しくできました!
前回の反省点、ボンドの接着剤がはみ出してムラになるというのもかなり改善できました。シナ合板の木目も少し出していい感じ。
完成!
カセットテープを入れるとこんな感じ。前回は棚板の間隔を21mmとしていたのを今回は20mmに。たった1mmの違いですが、かなりスッキリした印象。20mmのコマを使うメリットを考えるとこれがベストでしょう。
前回は、25棚 x 4列で100本、今回は20棚 x 5列で100本。どちらも収納能力は一緒。バランス的には、横長の方が良さそう。
拡大するとこんな感じですが、見た目は前回作成の棚と一緒ですのであまり新鮮味はないです。横幅も少し縮めてあります。
反省会
試作2号機まで作ってだいぶ良くなってきましたが、あと1回作るとかなり完成度上がる気がするので備忘録。ただ、自分用にはこの2つの棚で置く場所がなくなったので何かの機会に作るときのために。
- 板取の木目の向きが気になり出した。効率優先で板取していたが、定石は同じ向きにするみたい。ステインを塗る際に木目の向きで色のノリ方が違う。
- コマを本当は他と同じシナ合板でできるといいのだが、細かく切ってくれる業者を探さないといけない。檜以外も試してみたいところ。
- 色塗りはもうちょっと練習が必要。棚板と裏板は組み上げる前に塗っておいた方がいいかも。組み上げてからは塗るのが大変...。
- 見た目を前回と合わせるために全て4mmのシナ合板を使ったが、外枠はもう少し厚い板にして剛性を高める。逆に、裏板は2.5mmのラワン合板とかで十分かも。本当は軽量化して、壁に固定できるといいんだけど。
おまけ:移動式レコード棚
もう一つ、最近作成した素人木工。
学生時代(!)、レコードを買い始めた頃に作ったレコード棚というか、350mmの立方体ボックス。最初のうちはレコードが増えたらこのボックスを作っていって重ねようと考えていましたが、棚にお金をかけるよりはレコードが欲しいので結局作ったのは1個だけ。その後は使われず、物置で眠ってました。
これを活かして、移動式レコード棚を自作します。DJの選曲するときなんかにも便利かなと。以下が、うん十年前に作ったもの。当時、ニスを塗ってなくて合板そのまま。
新規に上部分を追加して、キャスターを付けます。上の部分は15mmの合板で以下のように作ります。7inchを入れられるように、嵩上げしつつ、小物収納スペースあり。
新旧合体してキャスターをつけるとこんな感じ。当たり前ですが、ピッタリはまります。下は経年変化で飴色になっていて、上は新しいランバーコア合板のためピカピカ。新旧コラボ。
底抜け防止に、段ボールを敷いています。そのうち、手芸屋さんにいってフェルトを買って敷く予定。
レコードを入れるとこんな感じ。12inchと一緒に7inchを入れると埋まって取り出し難かったり、わかりづらいところがこれだと改善。レコクリーン(レコード洗浄液)も横に仕舞えます。
「New In!」と雰囲気書いていますが、本物のプラスチック・インデックスが欲しい。最近買ったレコードは上に入れています。想像以上に重いので、キャスターがコロコロスムーズにいかないので、もっと大きいのにすればよかったと反省。レコードって結構重いですよね。
まだ木工工作熱が冷めないので、オリンピックのために無駄に11連休ある夏休みでも何か作ろうかな。。。