Happy Day,Happy Time!

Happy Day, Happy Time!、略称hdht!。20年前にやっていた音楽Home Pageのブログ版。主に参加させてもらったDJの記録です。

レコードの並べ方を考える

コロナでStay Home期間中、時間があるのでやったこと(現在進行中)の一つが「フィジカルの音源を整理する」でした。何回かに分けて、そのことを備忘録として記録します(長編になります)。色々と普遍的なテーマなので、それぞれ思うところは多いと思います。ここから書かれることや製作したものはその一例であり、正解はないです。私もどんどんブラッシュアップして音楽生活をより楽しみたいと思います。

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ちゃんと整理しよう

サブスク全盛期の今、フィジカルを大量に所持する意味って?とは誰もが一度は立ち止まることだと思います。Apple Musicのインターフェイスがイマイチしっくり来なくても、検索すると聴きたい音楽にすぐに辿り着く。しかもどこにいてもそれが聴ける、地域・時代をボーダレスにして、もはや根底から音楽の聴き方変わってしまうくらいの事件です。私も便利に活用しています。

ただ、気に入った盤は手元に置きたいと思う旧人類。まだまだフィジカルな盤を買いにレコード屋を巡ったり、ネットを徘徊したりが唯一のストレス発散(=楽しみ)。せっせと買うけど、聴きたいと思った時、DJで使いたいなと思った時にどこにあるんだかわからない問題。せっかくお気に入りをそばに置いているはずなのに辿りつかない(意味なし)。さらには「あれ?持っていたっけ?」と同じ盤を複数枚買ってしまう問題。近年、この傾向が高くなってきてる気がします。

7inchはユニオンのダンボールに適当に入れているので、1枚を探すのに現状10箱の7inchダンボールを探すことになります。LPは棚にも適当(海外 or 日本だけ分かれている)。以下の写真のダンボールに保管されているものも多数。

Stay Homeで時間はある。まずは、軽い気持ちでちゃんと整理するところから始めようと思ったのがきっかけでした(その後ズブズブとハマっていくのですが)。

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レコード屋の並べ方は?

さて整理の基本。「どうレコードを並べるか?」問題。さらには並べたレコードを検索しやすくするための「インデックス」。これは永遠の課題であり悩ましい問題がある。10人いれば10人の考え方あり。

自分が探し易ければそれでいいのだけど、それを見つけるためにも参考になるのは餅は餅屋、レコード屋。「客にレコードを探させて買わせる」。この目的のために、レコード屋の並びには色々な工夫が随所にされているはず。それを参考にするところからスタート。

普段通っているレコード屋が、「どういう並びだったかな?」、「どういう分類?」、「インデックスプレートのキャプションは?」を正確に思い出せますか?私は無理でした。感覚ではわかるけど。もう何十年も通っているディスクユニオンのCDとアナログの棚を思い出そうにも正確には思い出せない(80's Rockだっけかな?とか)。大手タワレコは?HMVは?、Blue-VeryやFile Underはどうだったかな?、その昔のmaximum joy、ZEST、ラフトレはどうだったかな?とか。特色のある店舗ほどジャンルが細かく分かれていた覚えはある。

実際に数軒レコード屋に行って調べた感じは以下の通り。どのレコード屋も工夫してます。

  • どの店も並びは洋モノは「ABC順」。和モノは「あいうえお順」。
  • インデックスプレートは、まず大分類が大きく目立つように「Rock/Pops ABC」や「J-POP あいうえお」が書かれていて、その中でアーティスト毎に小分類。大分類はインデックスプレートの大きさや見せ方が違う。まず大雑把に誘導できるようになっている。
  • インデックスプレートに書かれた文字はCD棚を見ると上から下に向けて文字を書く感じで裏表。ディスクユニオンは板ではなく厚みがあり3面に書かれているところもあり。ポップでカラフル、とにかく目立つように。
  • 比較的小規模なディスクユニオンの中古(Rock/Pops等)は、「ABC」「DEF」と3つのアルファベット毎に仕切られ最後の「VWXYZ」だけはまとめて。その後に「V.A.」がくる。それぞれのアルファベットの中でアーティスト毎に分かれている。J-Pop/Rockは「あ行」「か行」「さ行」ごと。
  • もう何十年も見ているディスクユニオンのインデックスプレートは正式には「80’s〜 Rock/Pops」でした。それより古いのは「60’s〜70’s Rock/Pops」。下北ユニオンはもっと年代ごとに細かい(店員さんのこだわりを感じる)。新宿オルタナの館は特殊性があるので別として、新宿セカンドハンズは「Indie/Alternative Rock」という独自のインデックスであるのも興味深い。ディスクユニオン全体で同じかと思いきや、店の特色もあるのですね。
  • さらに「Soft Rock」とか「AOR」とか細分化されたジャンル毎のインデックスもあり。「Neo Acoustic/Guitar Pop」は「New In」と共にまっ先に見る棚。Jet Setなどはレーベル毎の仕切りもあり。これは憧れる。

在りし日のmaximum joy。写真の画質が悪いですが。右側に7inchの棚があってレジの大きな机。懐かしい。(涙)

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俺レコード並べ方ルール(暫定版)

以上を踏まえて、マイルールは以下を暫定版としました。方針は「自分が探せれば良いので分けすぎない」です。レコード屋ほど枚数もないので、小規模ユニオンの中古棚をベースに考えています。

  1. 「大分類」はCD・7inch・LP共に共通で「Rock/Pops」「Japanese」「Brasil」「Soft Rock」「Lofi Hip Hop/Vaporwave」「Soul」「Others」とする。
  2. 「Japanese」だけ「アカサタナ」とカタカナ表記。それ以外は「ABC」とアルファベット3文字まとめて、最後だけ「VWXYZ」で括る(ディスクユニオン方式)。数が少ないジャンルはアルファベットに分けない。
  3. まとまった枚数あるアーティストは「小分類」としてインデックスをつける。お気に入りではなくあくまで枚数。
  4. まとまった枚数あるレーベルは「小分類」としてインデックスをつけて「V.A.」の後に。お気に入りではなくあくまで枚数。

「Rock/Pops」をディスクユニオンのように年代毎にしなかったのは、80's以前の物はほとんど持ってないから。全部まとめてしまって問題なし。どっからが「Soft Rock」なのかは難しいですが、それは俺分類なので自分の感覚で問題なし。細かくジャンル分けというのも考えましたが、最近特にジャンルレス、ボーダレスになってきているのでめんど臭くなりそうだからパス。最近増えつつあるLofi Hip HopとVaporwaveだけは別に。「Brasil」はポルトガル表記。英語表記だと「Brazil」らしい。「Brasil」表記の方が個人的に好き。

「アイウエオ順」は個人的にはなんか違和感があったけど家もレコード屋に合わせた方がいいかなと。無理やり横文字表記のバンドを「あいうえお」に押し込むのはアレですが。

アーティストが複数のレーベルに分かれている場合(例:Maylove)はアーティストの小分類が優先される。ベルセバは、ラフトレとJeepsterに別れないということ。

アーティストをなるべく小分けにすることで、「ABC」や「ア行」とまとめても一つの仕切りの中はそんなに数増えないだろうという予想。同じアーティストを買い続ける自分の買い方によるところ。

レーベル毎というのは個人的には分かりやすいし、レーベルがまとまっているとなんか嬉しい。今後レーベルコンプリートを目指す時に見つけやすい?ので(可能なら型番順にしたい!)。

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次回予告

レコードの並べ方は決まった!後はインデックスプレートを用意して実際に並べて行こう。ただ、置く場所がない。レコード棚拡張した方がいいかな?レコードもCDもダンボールに入ってるのを並べたい。

ということで、次回は100円均一ストアを巡りインデックスプレートを自作した話を書きます。その後、床が抜けそうなレコード棚の話。さらには、今は亡きRecord Shop Andyの棚を目指したCD棚を自作して、物置だったロフトを「Loft Records」としてオープンする話へと続きます(単にロフトにCD棚を設置するだけで中古レコード屋をやるわけではないです)。CDの整理は今年中に終わる気がしないので、適宜、書けたところからUpdateしていく予定です。

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在りし日のRecord Shop Andyさん。この棚も別の店で第二の人生を歩んでいる模様。目指すはこの棚(の簡易版)!

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