Happy Day,Happy Time!

Happy Day, Happy Time!、略称hdht!。20年前にやっていた音楽Home Pageのブログ版。主に参加させてもらったDJの記録です。

インデックスプレートを作成する(後編)

前編ではインデックスプレートをコストを抑えるために市販品を諦め、ダイソーのPPシートを使って自作するまでを書きました。後編では実際に作成したインデックスプレートの紹介とdymoを使ったキャプション(ラベル)作成の備忘録です。

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前回の復習

ディスクユニオン製のインデックスプレートは労力と出来栄えを考えるとベストなチョイスですが、労力はかけてもお金はかけたくないということで、ダイソーのPPシートを使った自作をすることに。Pカッターを使うことで比較的簡単に加工ができるようになった...というところまでが前編(基礎編)でした。後編は実践編です。

PPシートは厚さ12mmと14mmを使用します。インデックスプレートの大きさは、アーティストを少し小さめに作ります。

PPシート 用途
厚さ12mm 乳白色 アーティスト
厚さ14mm ソリッドカラー ABC順, あかさたな順, レーベル

tarai-hdht.hatenablog.com

CD用インデックスプレート

ここから具体的にPPプレートを切り出してインデックスプレートを作成する方法の備忘録です。まずはCD用。

CD用は以下のように高さ120mm、奥行き165mmのインデックスプレートを8枚取ります。ちょっと変な形な理由は2つ。1枚のPPプレートから取れるインデックスプレートを多くしたかったから&後ろ側に当たる面積を少し大きめにしたかったから。

四隅が少し丸まっているところがRを付ける箇所です。ここは前回記載した通りヤスリで削ります。

以下の例だと厚さ14mmのPPプレートを例にしています。厚さ12mmの場合、50mmの部分を調整することで同様の外寸にすることができます。

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切り出した完成形が以下の写真。左側の上下にRがついているのがわかるかと思います。厚さ14mmのPPシートの場合は表面が裏表で違うので、同じ向きに光沢が来るようにするには切るときに注意する必要があります(いくつか逆で作りました)。

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EP用インデックスプレート

続いて、EP(7inch)用。2種類あります。まずは厚さ14mmのPPシートを使って「ABC順」「あかさたな順」と「レーベル」毎のインデックスプレートを作成。幅を150mmとして単純に4分割。4枚のインデックスプレートが取れます。ディスクユニオンの段ボールに入ってちゃんと蓋が閉まるように、高さは204mmとしています。

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厚さ12mmのPPシートを切り出して「アーティスト」毎のインデックスプレートを作る場合、前述のCDと同様の板取をすれば+2枚のインデックスプレートが作れるので、こちらの板取りで。厚さ14mmの場合も幅が143mmになっても良いなら、この板取も可能です。逆に、156mmに拡大することも可能。

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切り出した完成形が以下の写真。アーティスト毎のインデックスシート (厚さ12mm上側)は4mm短い200mmで作っていますが差をつける必要なかったかも。

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ちなみにディスクユニオンのEP, LP売り場をよく見ると、奥側から手前に向けての順番です。インデックスプレートが重ならないようになるのでこの方がいいですね。ちょっと見づらいですが、写真の一番奥がClienteleで「ABC」が終わって「DEF」〜「JKL」のあたりです。

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LP用インデックスプレート

最後はLP用。当初、以下のようにインデックスプレートの表に出る部分を300mmで考えていました。この場合は1枚のPPプレートから2枚のインデックスプレートが取れます。作ってみると、キャプション部分に300mmはいらないかなということで、半分の150mmにしたのがその次の例。

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以下は、150mmバージョン。最終的にはこちらを採用することに。CD、EPと同様の形にすることで4枚のインデックスプレートが作成できます。奥行き方向を何mmにするか?調整可能なのでお持ちのレコードラックに合わせてみるのが良いかと思います。その場合、90mmのところを調整すればOK(例は340mmバージョン)。

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切り出した完成形が以下の写真。上側が厚さ12mm PPシート、下側が厚さ14mm PPシート。アーティスト毎は奥行き方向340mmで短めに作ってます。ディスクユニオンのレコードラックDULP400の奥行きが340mmなのでツライチになります。350mmだと少しでっぱって視認性が上がります。

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ここまでで、CD用、EP用、LP用のインデックスプレートの作成ができました。後は時間を見つけて作るだけ。

dymo!

レコード屋のインデックスシートには太く大きい字でキャプション(ラベル)が書いてあります。非常に見やすく、探しやすい。今回、せっかくインデックスプレートを作ったので、ラベルにもこだわりたい。その昔、渋谷にあったmaximum joyというレコード屋さんのラベルで使われていたのがこのdymo。聞くと買い付けに行った海外のレコード屋さんで使われていたのを参考にしたとのこと。受け継がれるdymo愛。(笑)

dymoとは「エンボッシング・テープライター」で理科室の薬品に貼られているのを見たことあると思います。凸凹している文字が印象的なテプラみたいなもの。テプラは印刷ですが、dymoは裏から打ち付けることで文字を浮き上がらせます。電池いらずで、力を込めて文字を1文字1文字打ち込む。超アナログ入力で、文字盤を回して打ちたい文字を選択して、後は思い切り握る!それの繰り返し。一文字でも間違ったら削除はできない!「印刷」とは違って大量に入力することに向いていませんが、毎回入れる力加減により文字のかすれ方が変わったり、レトロな文字がイイ味だします。

まずは私が使っているdymoを2機種の紹介から。

M-1595

今回購入したのはこちらのM-1595。インデックスプレートの文字は全てこれで作成。後述のDM20008に比べると、かなり高機能で使い勝手も良い。文字盤が交換できて、ひらがなとカタカナの入力も可能。DM20008に比べて失敗も少ないです。Amazonで3,500円くらい。DM20008の安さも魅力ですが、こちらをお勧めします。

テープは今回9mm幅のものを使っていて、1本300円弱とランニングコストもなかなか低いです。

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DM20008

昔買った黄色く可愛いやつ。Amazonで1,400円弱。ただ、握るところが均等に握れなかったり、テープ送りに失敗したりと使い勝手はイマイチ。入力は大文字英数字のみ。打てない記号もあります(「&」とか)。安いし、ちょっと使ってみるには良いです。フォントは前述のM-1595よりも一回り小さめ。

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サンプル印字

印字した感じはこんな感じ。上の4つがM-1595、一番下がDM20008。M-1595の方が少しぼんやりしているのは使い込みの問題なのか、文字が大きいから力が逃げるのか?。くっきりコンパクトな一番したDM20008が個人的には好きです。DM20008はハートマークもあります(初めて使いました)。今回インデックスプレートは、このサンプルの一番上を使っていきます。

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dymo M-1595によるラベル作り

インデックスプレートに貼るためのラベルを作ります。dymoを使う場合のポイントは、毎回同じように打ち出せるように予めルールを作っておくこと。試行錯誤した結果、3つのルールを守ってやれば、再現性良く毎回同じ前後の余白になり美しいラベルが作れます。

# これだけ読んでも言っていることわからないと思いますがdymo M-1595を使うようになれば意味がわかると思います。多分。

  1. 文字間隔は最小にすること
  2. テープ送り確認窓に、テープが半分出ていること
  3. 最後の文字を打ったら、テープを4回送ること

実際にdymoで作成したラベルをインデックスプレートに貼るとこんな感じ(写真はEP用)。「JAPANAESE」ではカタカナを使ってみました。CD用とLP用は両面に、EP用は片面にだけ貼ります。かなり強力な接着剤なので、一度貼ると剥がすのは大変。逆に、剥がれることはなさそうです。

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まとめ

以上、参考になるかはわかりませんが、前後編に渡って私が作成したインデックスプレートの備忘録をまとめました。これは一例であり、アレンジすればそれぞれの収納環境に合ったものが作れるはず。今回はコストダウンが目的でしたが、自分に合ったものをなければ作れ!がDIYの良いところだと思います。

ダイソーのPPシートはいつまで売り続けてくれるかわからないので、今後のためにもう少しストックしておこうかなと思ってます。ダイソーに行って売り切れていたらすいません。買占めた後かもしれません…。

次回予告

週末に大きめのダイソーに行き、仕事から帰ってきてテレビを見ながらちょっとの時間に作り続けているインデックスプレート。次回のお話はこのインデックスプレートを使ってLPを整理する話です。昨年8月に作ったディスクユニオンのラックDULP400をさらに2つ拡張します。果たして床は大丈夫なのか!?

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