Happy Day,Happy Time!

Happy Day, Happy Time!、略称hdht!。20年前にやっていた音楽Home Pageのブログ版。主に参加させてもらったDJの記録です。

CD棚を作る

Stay Home期間に家のフィジカルな盤を整理する話の続きです。インデックスプレートを作成してレコード棚も拡張しました。季節は前後して、コロナ第1波がきてから夏くらいまでの間にロフトを整理して8月にCD棚を設置するというのをやっていました。その際に作成したCD棚の記録です。残念ながら11月の段階で整理は終わっていませんが、、、。

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CDの整理をしよう...

CDやレコード、本などを大量に所持すると直面するのが「収納問題」。CDについては市販の大きな棚がいっぱいになった後はダンボール収納と積んでCDタワーを作る生活。どこに何があるのやら、、、。CD、全くコンパクトではない。

それではまずいと、数年前、いわゆるソフトケースを導入しました。ほぼ日の昔の記事で、スチャダラのボーズさんの「明日に向かって捨てろ!!」のCD整理を読んで参考にしつつ。3倍収納できるようになるのはいいんですが、探しづらいという弊害も。これはまた別の機会に紹介します(計画、頓挫中)。ボーズさんの連載は書籍にもなりましたが面白いので是非に。

www.1101.com

Stay Home期間、ロフトを整理することで場所ができたので、ロフトに棚を増やして、きちんとABC順に並べようと考え始めたのが7月くらい。どんな棚を作るのか、考えるのも作るのも非常に楽しかったです。

CD棚、買うか、作るか!?

家で使っているCD棚はものすごい昔に東急ハンズで購入した1300枚くらい入る、よくある通販とかで売っている棚。こういうやつです。確か、当時4万円くらいだった覚えがあります(ハンズで領収書は要りますか?と聞かれたのもよく覚えてます。ご自宅用です)。後ろに荷重がかかるような構造、面だしもできて、さすが売り物。3.11の時も倒壊しませんでした。これは今でも満杯入って使ってます。

が、同じものを買うにはやはり価格が高い。市販のラックはコスパがいいものでも1枚あたり42円くらい。単に並べられば良いシンプルな棚を想定して試しにいつも使っているシナランバーコア合板で自作すると16.2円くらい(36合板2枚と塗料、ボンドを使う想定)。市販の半額以下!(今回も労力は別勘定)。さらに安い木材を探したところ、針葉樹合板だとさらに半額近くに。

ラック 価格 枚数 CD1枚あたり単価
CD屋さんのCD/DVDラック ¥55,000 1284枚 ¥42.8
CDマルチラック DUCD720 ¥29,800 720枚 ¥41.4
自作ラック (シナランバーコア合板) ¥12,960 800枚 ¥16.2
自作ラック (針葉樹合板) ¥6,760 800枚 ¥8.5

針葉樹合板は前から気になっていて、構造用合板で木目が荒く、節があったり穴が空いてたりしますがそれもまたいい味になります。ラフな棚を作るには良さそう。おそらく、Andyさんの棚も針葉樹合板だったのではないかと推測。ディスクユニオンの一部店舗の棚も針葉樹合板のように思います。今回は目指せAndyさん風のCDラック、コスト優先、針葉樹合板で行きます!

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設計

サブロク針葉樹合板(910mm×1820mm)を2枚使ってCD棚を作ります。設計図は以下のような感じ。至ってシンプル。棚板を長くして縦板でつないでいく感じ。そのまま作ると、高さ1,532mm、横900mmで800枚くらいは入るかと思います。部屋の床に置くならこれでいいと思います。設計図はクリックで拡大できます。

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縦板を小分けにしているのは、組み合わせて高さを調整できるようにするため。今回設置するのはロフトのため高さ1,532mmだとロフトに上げられない。さらには重くて上がらない。5段と2段のを作ってロフト上でドッキングするようにしました。

CDケースの基本的な大きさは奥行き142mm、高さ125mm、厚さ10mm。紙ジャケや特殊ジャケはちょっと大きいサイズもあります。家にあるCDケースを見ると、ほぼ全てのCDが奥行き160mm、高さ140mm以内だったのでひとマスの大きさはこのサイズに。板がたわむので真ん中に仕切りを入れます。後はなるべく板を無駄にしないように裏板を付けて補強をしていきます。

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製作

設計図通りの切断をインターネットで注文。届いたら組み上げていきます。単に棚を作るだけなので、複雑さはないです。木工用ボンド付けて、釘打って。大きいものを作る場合、作業場所も広いところが必要になります。

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構造合板のためJASのスタンプ入り。ホルムアルデヒドはフォースター。組み上げた後知ったのは、スタンプが押してある方が表面だったようです。スタンプもいい感じにデザインぽくなって良いです。 

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裏は全面覆わずに補強を兼ねて。コストダウンと重くならないために。釘を数カ所打ち付けていきます。組み上げの順番は適当でも大丈夫と思いますが、私はロの字の箱を作って連結していくように作りました。連結する際に裏板を打ち付けていく。この辺はアバウトでも収納には影響ないです。
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巾木のところは以下のように処理すると良さそう(この例は余った木で背面の支えを作っています)。壁の巾木を避けて、背面が壁に密着できるようになります。

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仕上げはWATCOオイルを使います。今回使ったのはナチュラル (W-01)。240番の紙ヤスリをかけてからざっと全体に塗ります。15分〜30分待ってからオイルを拭き取り、再度塗る。2回目は塗りつつ耐水紙やすり400番を濡れている状態でかけて拭き取り。臭いですが24時間乾くのを待ちます(完全に乾くにはもう数日おいた方が安全)。

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換気の良い部屋で十分乾かしたら完成です。出来上がりは少し黄色かかった色になり、こんな感じで木目が美しく浮き上がります。大きいので、2度塗りすると結構な量の塗料を使うのが難点。でも、塗った方が美しい。
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出来上がり。以下は5段+2段。ロフトに上げた後、上と下をネジで連結します。作りは大雑把シンプルですが、ローコストで大容量収納可能です。1段に80枚くらい収納可能。
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完成!

ということで最終的に7段を2棚、5段を1棚作りました。これで1,500枚くらい収納できるはず。14,000円くらいのため買うよりは安くできました(労働力は0円として)。できた棚をロフトまで棚をあげるのは結構重い。分割しておいてよかった。Andyさんの美しい棚には程遠いですが、ローコスト、シンプルで色合いもなかなかよくできました。
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棚を設置できて満足してしまい、このあとの作業は暑さもありなかなか進んでない状況。ここに収納するためのCDをロフトに上げるのがまた面倒。気長にロフトレコーズ(単なるロフト収納)を引き続き整理していきます。スピーカーを作ってCD聴き返すのも楽しくなってきたので頑張ります!(つづく)

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★参考★

再度同じものを作るかもしれない、そして最近物忘れがひどいということで、自分用にメモを書いていました。手書きなので字が汚いですが参考までにどうぞ(これを見てこのまま作る人は居ないと思いますが、棚を作るときの参考になればと)。拡大して見て下さい。

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