Happy Day,Happy Time!

Happy Day, Happy Time!、略称hdht!。20年前にやっていた音楽Home Pageのブログ版。主に参加させてもらったDJの記録です。

インデックスプレートを作成する(前編)

Stay Home期間に家のフィジカルな盤を整理する話、第二話。探せない盤を持っている意味って?というところから、前回、レコード屋さんを参考に並べ方は決まりました。今回はABC順に並べて整理するためのインデックスプレートを作成します。

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前回の復習

せっかく持っているフィジカルな盤。きちんと整理して聴きたいものを聴ける状況にしたい。まずは、レコード屋さんを参考に並び順のマイルールを決めました。今回はそのマイルールを実現するために「インデックスプレート」を作成します。

tarai-hdht.hatenablog.com

市販のインデックスプレート

インデックスプレートとは?、仕切り板のことです。本屋さんにも図書館にもありますよね。ディスクユニオンのオンラインストアで「インデックスプレート」で検索するとCD, EP (7inch), LP用のインデックスプレートが出てきます。2種類あって、白いプラスチック板か、透明でインデックスのところに紙を挟むものかどちらか。後者は、実際にディスクユニオンで使われているものと同じと思います。時間をお金で買う、綺麗にできているものを使いたい場合は、こちらをお買い求めください。

前回の「俺レコード並べルール」に従うと、最低限必要な「Rock/Pops」+「Japanese」で必要なインデックスプレートは20枚。CDで2,200円、EPで約3,000円、LPで約8,000円かかる。これにプラスして、アーティスト毎・レーベル毎に用意したい。見た目もかっこいいし、買えばすぐに使えるメリットはあるけど、私にはちょっと高価。そのお金でレコードが買いたい。

であれば、労働力は0と考え、自作するしかない。

diskunion.net

ダイソー PPシート

今回、自作する最大の目的は「コストダウン」。プラ板などを物色するも、コストの面では安くならない(ある意味、材料費・製造コストを考えるとディスクユニオンのインデックスプレートは高くない)。ネットを探したり、文房具屋に行って探していたところ、別の買い物で訪れた100円ショップ「ダイソー」で見つけたのがPPシート。300×400 mmくらいで厚さが数種類。1.2, 1.4, 2.0 mmあたりが良さげ。厚さにより面積が変わります。この大きさで100円は魅力的。柔らかい素材なので、レコードに傷をつけずに加工も楽なはず。ディスクユニオン のインデックスプレートの素材もPP(ポリプロピレン)で同じです。

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ただ、どのダイソーでも売ってるものではないので注意。電車・車で行ける範囲、東京・埼玉にある店を数軒回ったところではダイソーの区分的に超大型店、大型店を選んでいくといいと思う。東京近郊だと、赤羽、錦糸町がデカイ!

作りはまぁ、100円なので多くは望まないとして1つ希望するのは色と表面仕上げ。目立つようにイエローとグレーを今回使えたのは良かったが、欲しかったのは1.4mmで「両面光沢+白 or 黒」。需要あると思うのですが。ダイソーさん、是非お願いします。

厚さ サイズ 表面
1.2mm 300×470mm 両面つや消し 乳白色
1.4mm 300×430mm 片面光沢、片面つや消し ソリッドカラー(ピンク、ブルー、イエロー、グレー)
2mm 245×331mm 両面光沢 乳白色

インデックスプレートを作ってみる

ダイソーでPPシートも見つかった。このPPシートからインデックスプレートを1枚取るのではコスト的にもったいない。さらなるコストダウン!できるだけ多くのインデックスプレートを作ってコストを下げたい。だけど複雑なのは時間と労力がかかるのでバランス重要。何度も書きますが、自作は製造コストも設備費用も0円で考えているので、単純にディスクユニオンが高いってわけではないです。単純な比較はできませんが、労働力を0と考えるとやはり圧倒的に安くできます。

今回、1.2mmと1.4mmを使用。前回の話からも、インデックスプレートの「ABC」などの大分類は目立つようにしたい。よって、1.4mmのソリッドカラーのイエロー (Rock/Pops, Japanese)、ブルー (Otherカテゴリ)、グレー (レーベル)を使用。アーティスト毎には1.2mm乳白色を使うようにします。

形式 サイズ [mm] 枚数 価格 1枚当たり
CD ユニオン・透明 130 × 170 5 枚 968円 193円/枚
CD

ユニオン・白

135 × 165 10 枚 1,100円 110円/枚
CD 自作・1.2mm 120 × 160 8 枚 110円 13円/枚
CD 自作・1.4mm 120 × 160 8 枚 110円 13円/枚
EP ユニオン・透明 180 × 220 5 枚 1,078円 215円/枚
EP ユニオン・白 177 × 200 10 枚 1,408円 140円/枚
EP 自作・1.2mm 150 × 205 6 枚 110円 18円/枚
EP 自作・1.4mm 150 × 205 4 枚 110円 27円/枚
LP ユニオン・透明 300 × 367 5 枚 1,980円 396円/枚
LP ユニオン・白 322 × 345 5 枚 1,980円 396円/枚
LP 自作・1.2mm 150 × 340 4 枚 110円 27円/枚
LP 自作・1.4mm 300 × 340 2 枚 110円 55円/枚

PPシートの加工

PPシートの加工方法についての備忘録。簡単に切れますが、そこそこの労力は必要。

カッターは最初のうち右側の普通のカッターを使っていましたが、断然、アクリルカッター「Pカッター」がお勧め。カッターが「切る」のであれば、Pカッターは「削る」イメージ。独特のフォルムもカッコイイ。

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私が使っているのはこのオルファS型です。500円くらいで買えます。持ち手のところが開いて替え刃も2枚同封されているのもポイント高いです(メカっぽい)。

オルファ(OLFA) PカッターS型 204B

オルファ(OLFA) PカッターS型 204B

  • メディア: Tools & Hardware
 

Pカッターを定規に沿って1回目は軽く、2〜4回目はちょっと力を入れます。以下のように、削られて削りカスが気持ちいいほど一本で出ます。最後は、普通のカッターを使って切り離し。PPシートは滑るので手できちんと押さえるように。

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切り離した後は、インデックスプレートの見える面の面取り。ここは色々楽をする方法を模索中ですが、なかなか良いアイデアなし。角を丸く落とす「コーナーカッター」なるものが市販されていますが、1.4mmのPPシートを切り落とすようには作られていません。

今は、240番→400番→1000番の紙やすりをかけてRをつけています。240番でラフにRを作り400番でバリを取りつつ整形。1000番で仕上げる感じ。RをつけないでももちろんOKですが、出来上がりはRをつけた方がカッコいいように思えます。

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次回予告

長くなったので、前後編に分けます。ここまででは、「で、どんなのができたの?」がわからないと思います。次回は、実際にCD, EP, LP用に設計したインデックスプレートを紹介しつつ、Dymo愛を語る予定です。

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