Stay Home期間に家のフィジカルな盤を整理する話、第二話。探せない盤を持っている意味って?というところから、前回、レコード屋さんを参考に並べ方は決まりました。今回はABC順に並べて整理するためのインデックスプレートを作成します。
前回の復習
せっかく持っているフィジカルな盤。きちんと整理して聴きたいものを聴ける状況にしたい。まずは、レコード屋さんを参考に並び順のマイルールを決めました。今回はそのマイルールを実現するために「インデックスプレート」を作成します。
市販のインデックスプレート
インデックスプレートとは?、仕切り板のことです。本屋さんにも図書館にもありますよね。ディスクユニオンのオンラインストアで「インデックスプレート」で検索するとCD, EP (7inch), LP用のインデックスプレートが出てきます。2種類あって、白いプラスチック板か、透明でインデックスのところに紙を挟むものかどちらか。後者は、実際にディスクユニオンで使われているものと同じと思います。時間をお金で買う、綺麗にできているものを使いたい場合は、こちらをお買い求めください。
前回の「俺レコード並べルール」に従うと、最低限必要な「Rock/Pops」+「Japanese」で必要なインデックスプレートは20枚。CDで2,200円、EPで約3,000円、LPで約8,000円かかる。これにプラスして、アーティスト毎・レーベル毎に用意したい。見た目もかっこいいし、買えばすぐに使えるメリットはあるけど、私にはちょっと高価。そのお金でレコードが買いたい。
であれば、労働力は0と考え、自作するしかない。
ダイソー PPシート
今回、自作する最大の目的は「コストダウン」。プラ板などを物色するも、コストの面では安くならない(ある意味、材料費・製造コストを考えるとディスクユニオンのインデックスプレートは高くない)。ネットを探したり、文房具屋に行って探していたところ、別の買い物で訪れた100円ショップ「ダイソー」で見つけたのがPPシート。300×400 mmくらいで厚さが数種類。1.2, 1.4, 2.0 mmあたりが良さげ。厚さにより面積が変わります。この大きさで100円は魅力的。柔らかい素材なので、レコードに傷をつけずに加工も楽なはず。ディスクユニオン のインデックスプレートの素材もPP(ポリプロピレン)で同じです。
ただ、どのダイソーでも売ってるものではないので注意。電車・車で行ける範囲、東京・埼玉にある店を数軒回ったところではダイソーの区分的に超大型店、大型店を選んでいくといいと思う。東京近郊だと、赤羽、錦糸町がデカイ!
作りはまぁ、100円なので多くは望まないとして1つ希望するのは色と表面仕上げ。目立つようにイエローとグレーを今回使えたのは良かったが、欲しかったのは1.4mmで「両面光沢+白 or 黒」。需要あると思うのですが。ダイソーさん、是非お願いします。
厚さ | サイズ | 表面 | 色 |
---|---|---|---|
1.2mm | 300×470mm | 両面つや消し | 乳白色 |
1.4mm | 300×430mm | 片面光沢、片面つや消し | ソリッドカラー(ピンク、ブルー、イエロー、グレー) |
2mm | 245×331mm | 両面光沢 | 乳白色 |
インデックスプレートを作ってみる
ダイソーでPPシートも見つかった。このPPシートからインデックスプレートを1枚取るのではコスト的にもったいない。さらなるコストダウン!できるだけ多くのインデックスプレートを作ってコストを下げたい。だけど複雑なのは時間と労力がかかるのでバランス重要。何度も書きますが、自作は製造コストも設備費用も0円で考えているので、単純にディスクユニオンが高いってわけではないです。単純な比較はできませんが、労働力を0と考えるとやはり圧倒的に安くできます。
今回、1.2mmと1.4mmを使用。前回の話からも、インデックスプレートの「ABC」などの大分類は目立つようにしたい。よって、1.4mmのソリッドカラーのイエロー (Rock/Pops, Japanese)、ブルー (Otherカテゴリ)、グレー (レーベル)を使用。アーティスト毎には1.2mm乳白色を使うようにします。
形式 | 形 | サイズ [mm] | 枚数 | 価格 | 1枚当たり |
---|---|---|---|---|---|
CD | ユニオン・透明 | 130 × 170 | 5 枚 | 968円 | 193円/枚 |
CD |
ユニオン・白 |
135 × 165 | 10 枚 | 1,100円 | 110円/枚 |
CD | 自作・1.2mm | 120 × 160 | 8 枚 | 110円 | 13円/枚 |
CD | 自作・1.4mm | 120 × 160 | 8 枚 | 110円 | 13円/枚 |
EP | ユニオン・透明 | 180 × 220 | 5 枚 | 1,078円 | 215円/枚 |
EP | ユニオン・白 | 177 × 200 | 10 枚 | 1,408円 | 140円/枚 |
EP | 自作・1.2mm | 150 × 205 | 6 枚 | 110円 | 18円/枚 |
EP | 自作・1.4mm | 150 × 205 | 4 枚 | 110円 | 27円/枚 |
LP | ユニオン・透明 | 300 × 367 | 5 枚 | 1,980円 | 396円/枚 |
LP | ユニオン・白 | 322 × 345 | 5 枚 | 1,980円 | 396円/枚 |
LP | 自作・1.2mm | 150 × 340 | 4 枚 | 110円 | 27円/枚 |
LP | 自作・1.4mm | 300 × 340 | 2 枚 | 110円 | 55円/枚 |
PPシートの加工
PPシートの加工方法についての備忘録。簡単に切れますが、そこそこの労力は必要。
カッターは最初のうち右側の普通のカッターを使っていましたが、断然、アクリルカッター「Pカッター」がお勧め。カッターが「切る」のであれば、Pカッターは「削る」イメージ。独特のフォルムもカッコイイ。
私が使っているのはこのオルファS型です。500円くらいで買えます。持ち手のところが開いて替え刃も2枚同封されているのもポイント高いです(メカっぽい)。
Pカッターを定規に沿って1回目は軽く、2〜4回目はちょっと力を入れます。以下のように、削られて削りカスが気持ちいいほど一本で出ます。最後は、普通のカッターを使って切り離し。PPシートは滑るので手できちんと押さえるように。
切り離した後は、インデックスプレートの見える面の面取り。ここは色々楽をする方法を模索中ですが、なかなか良いアイデアなし。角を丸く落とす「コーナーカッター」なるものが市販されていますが、1.4mmのPPシートを切り落とすようには作られていません。
今は、240番→400番→1000番の紙やすりをかけてRをつけています。240番でラフにRを作り400番でバリを取りつつ整形。1000番で仕上げる感じ。RをつけないでももちろんOKですが、出来上がりはRをつけた方がカッコいいように思えます。
次回予告
長くなったので、前後編に分けます。ここまででは、「で、どんなのができたの?」がわからないと思います。次回は、実際にCD, EP, LP用に設計したインデックスプレートを紹介しつつ、Dymo愛を語る予定です。