Stay Home期間に家のフィジカルな盤を整理する話、第三話。前回、インデックスシートまで作成しました。LPは昨年夏にディスクユニオンDULP400を4台設置。今回、さらに2台拡張します。床と地震は大丈夫か!?
前回の復習
前回はダイソーのPPシートでインデックスプレートを作成し、dymoでラベルを作成しました。現状、適当に棚に入っているレコードを並び替えます。ダンボールに入っているレコードもできれば一緒に並べたい。今回は、置き場所を拡張してABC順に並び替えます。
DULP400購入再び
DULP400はディスクユニオンの公称400枚収納できるレコード棚。350mm角の棚が4つ。この棚、昨年の8月に4台買っています。満杯入れて1年、特に支障なく使えております。消費税が10%に上がって現在¥7,700 (Tax In)。ディスクユニオンの新宿2Fがアクセサリー売り場で、たまに10%セールを実施しています。このタイミングを狙って今回も購入(稀に15%セールもあり)。配送無料です。
レコードを入れることに特化したカラーボックス。組み立てや背面で連結する方法は、昨年8月に書いたblogをご参照ください。
レコード棚拡張、2つの懸念
壁一面のレコード棚は全人類の憧れ。DULP400を縦に3段積み上げるとほぼ壁一面レコードになります。心がやさぐれたときにはgoogleで「レコード棚」を画像検索して心を落ち着けますよね?すごいなーと思うのと同時に、これ大丈夫なのかな?と思う棚もちらほら。
今回、身長よりも高い6段のレコード棚を組み上げたときの懸念は2つ。「床は耐えられるか?」と「棚は倒れてこないのか?」。結論から書きますと、素人調査の結果、3段重ねはやめておいた方が良さそうです。どちらも「安全」とは言い切れない。オウンリスクで一度やってみて問題があったら元に戻そうということで、私は突き進むことにしました(というか、やることは決まってて、どんくらいヤバイかを調べたというのが正しいです)。
懸念1:床は耐えられるか?
このレコード棚が置かれているのは木造二階建て2階にある6畳間。昨年8月に作ったときの写真が以下です。床の面積としては、2台分で幅1450mm×奥行き350mm。この上にさらに2つのDULP400を拡張します。
レコードの重さは?
果たして床は耐えられるか?それを調べるためにまずは「重さ」を知るところから。DULP400は1台あたり11kg。よって、6台で66kg!。これはこれでかなり重いです。レコード1枚あたりはどれくらいなのだろう?ざっくり複数種類を計測した感じは以下の通り。 1枚あたり150g〜350gと幅があります。
種類 | サンプル盤 | 重さ |
---|---|---|
普通のLP | Illumination / The Pastels | 250g |
12" | In The Air / Maximum Joy | 160g |
ゲートフォールド | Yesterday is Gone / Dana Gavanski | 340g |
2枚組 | Chillhop Essentials Winter 2018 / V.A. | 460g |
家にあるレコード全部の重さを測れれば良いですがそれも大変なので、DULP400は公称400枚入る(実際には入らない)ので「普通のLP」が2400枚入るとして計算すると、約600 kg (!!!)。まとめると、DULPを3段組6台を置いたときの重さは以下の通り。意味深な「666 kg」という重さになります(感覚的には少しマージン込みの数字)。
- DULP400 (6台) : 11kg × 6台 = 66kg
- レコード (2400枚) : 0.25kg × 2400枚 = 600kg
この重さが、レコード棚の床面積 0.5m2にかかることになります。この数字を試算したところ瞬間、床が抜ける絵が見えました。中古レコードを調子に乗って買って帰る電車が重いのもうなずけます。レコードは集まると大変、重い。
床はどれだけの重さに耐えられるのか?
レコードが重いことは十分わかりました。床は大丈夫なのだろうか?同じような心配をしている趣味人として「6畳間にグランドピアノを置きたい人」と「大きな水槽で熱帯魚を飼いたい人」がいました。ピアノは3本の足で支えるので床にかかる荷重が半端なく、熱帯魚の水槽は当たり前ですが満帆水が入るので相当重い。さらには、空気を送る装置などの設備も必要。趣味における場所問題の苦悩、ちょっとシンパシーを感じました。
素人がネットで調べた知識だと、建築基準法として「180kg/m2」をクリアしないといけない。これは最低ライン。いくつかのサイトを読みましたが、部屋全体で考える場合と、1m2に局所的にかかる重さに言及している2パターンがありました。安全なのは後者として考えた方が良いのは確実。とはいえ床が抜けるという状況は部屋の真ん中に重量物を置かない限りは大丈夫そうです。
レコードラックが置かれている部屋は、6畳間、他に重量物はそれほどありません。そうなると、1.7トンくらいまでは部屋に置いて良い(人間込み)計算。666kgはまだ余裕があると言えます。ただ、局所的にかかる力が1300kg/m2となり、床が歪んだり建物に悪影響はありそう。状況を見て、重さを分散していくようにします。
懸念2:棚は倒れてこないのか?
もう一つの懸念。666kgのレコード棚が地震で倒れてこないか?まずは家具が倒れるメカニズムを知る。調べると総務庁の防災ページが参考になります。なるほど、回転の中心点は手前。そこを中心に転倒したりロッキング移動したり。積み重ねているとジャンプや落下も心配。今回、DULP400自体は裏で連結していますが果たして重さに耐えられるか…。中のレコードも飛び出しそうです(レアな盤やボックスは本当は下の棚が良さそう)。
最悪の事態を避けるためにレコード棚自身を壁と金具で連結して一体化させるのがベスト。資料によると、重量の約1/2の力が必要。今後それも考えるとして、今回は突っ張り棒をつけることに。耐圧200kgというのが色々と知ってしまうとなんとも心許ないですが、ないよりはマシ。家の近くのDIY店で一番小さいのを購入。
取り付けたところ。説明書にも「奥側につけなさい」という指示。転倒する仕組みを知った今、なるほど回転中心が手前なので、奥側が浮かないようにということですね。勉強になります。
同じものがAmazonでは売ってませんが、こんな感じのやつです。サイズがあるので、実際に転倒防止を入れる棚と天井の距離を測ってから買った方が良いです。
完成!
床の強度と倒壊については一旦目を瞑り、全部のレコードを出してからABC順に並べて入れ直すという地道な作業をやること半日。満杯に入れたレコード棚をみると、やはり圧迫感と不安が。。。床は見た目特に問題なさそうですが、近くを歩くとメリっと音がします。まずはこのままちょっと使ってみます。(様子見)でも、だいぶ整理できました。同じ盤2枚あることが判明したものも。
前回作成したインデックスプレートはこんな感じで使います。写真は見づらいですが、Mac DeMarcoとマイブラのあたり。アルファベット順のインデックスプレートの方が10mm長いです。1アーティスト5枚以上持っている場合は順次インデックスプレートを作成していきます。FirestationやElefantがアナログは多いので、レーベル毎のまとめも実施中。
次回予告
これでアナログ(LPとEP)の整理の目処がつきました。残りは一番枚数があるCD。物置と化しているロフトにCDを並べる話です(ロフトレコーズ)。まずは棚を作ります。CDの整理は年内かかりそう。気長にやります。